だからこそ、ロックンロール
ここから先はただの不幸自慢です。
音楽の話もありません。
読み流すか読まないかしてください。
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私は、実家に仕送りをしてます。
毎月、8万円。
かなりきついけど、せざるを得ない。
理由は、信越地方で工場を経営している伯父さんの借金の返済のため。
その伯父さんファミリーにはことごとく迷惑をかけられている。
一番初めは私が高校生のとき。
伯父さんの娘(従姉ね)が妊娠したから中絶費用を貸してほしい、と。
お父さんには言えないから、と。
なんとも言えない気持ちで、お年玉とかを貯金してた中から貸したっけなぁ。
ちなみにその2年後、再び中絶のための費用を無心された…。
大学3年のとき、伯父さんから「明後日までに80万返さないといけない」と母親に連絡があって、大学卒業したら留学しようと思って貯めていたバイト代を貸すことに。
それからちょくちょく借金の申し出があり、母と私は毎回応えてた。
貯金がなくなって、「もう貸せない」という話になったとき
「redzoneちゃんのクレジットカードでキャッシングしてくれ」と。
ちなみに、この件に関して、伯父さんは私に直接話はせず母親を通してのやり取りだった。
話しづらかったんだろうね。
それからはもう雪だるま式に借金が重なって、もちろん留学なんて出来るわけもなく。
「XXさんがXXで洗濯機買うっていうからポイント貯めてもらうためにカード貸して」
ほんとはまた伯父さんに頼まれてキャッシングするんでしょ、って分かってたけど黙ってカードを渡してたよ。
母親の名前ではもうどこもお金を貸してくれなくなってたから、私の名前で消費者金融からもお金を借りてたっぽい。
それも分かってたよ。
でも、なにも言えなかった。
伯父さんは何かにつけてこう言う。
「いざとなったらオレが首をくくりゃいい」
私のお母さんは4人兄弟の3番目で、兄がふたり、弟がひとりいる。
問題の伯父さんは上から二人目。
9年前、弟(私からみたら叔父さん)が自殺した。
原因は、お金。
母親には連絡はしてなかったみたいだけど、一番上のお兄さんには時々借金をしていたみたいで、ある日借金を断られた2日後に首をつった。
そのこともあるから、お母さんも私も何も言わず伯父さんにお金を工面し続けている。
それを分かってて、「首をくくりゃいい」なんて伯父さんは言うんだ。
死ぬ気なんかないくせに。
それを言ったら黙って貸してくれるって分かってんでしょ。
「だったら死ねよ」って言いたいけど、言わない。
だって、実質は伯父さんの借金でも、名義は私たちの借金なんだもん。
伯父さんが死んだからって、借金はなくならない。
だから、もうここ8年くらい、家に毎月8万円入れている。
実家にいたときも。
ライヴに通うようになったのも、ちょうどそこくらいからかなぁ。
たぶん、なんにも考えず真っ白になって踊れる場所が欲しかったんだと思う。
今でもね。
ライヴに行かなかったらもっとおうちにお金も入れられるし、こんな生活から早く脱却できるのかもしれないけど、これでライヴっていう楽しみがなくなったら私はきっと廃人になっちゃう。
これくらいの楽しみは私にあってもいいよね。
お正月に実家に帰ったとき、複数箇所ある返済先のうち、一番比率が大きかったとこが1月で終わるから、今度から4万円でいいよ、と母親に言われた。
長かったなぁ。
今月からは5万円送ろう。
1万円は、おかあさんのおこづかい。
私が実家を出てからは、伯父さんの話は聞いてない。
ま、生きてるんでしょ。
ちなみに叔父さんが自殺したとき、警察から母親に身元確認の電話があったんだけど、
叔父さんの生年月日を聞かれた次兄が
「わかんねーなー。兄貴に聞いてくれ」
叔父さんの出身校を聞かれた長兄が
「たぶん中卒だったと思うんだけど校名は…妹に聞いてください」
そんなやり取りの末におかあさんに連絡があったみたい。
おかあさんはちゃんと全部答えてたけど…。
ちなみに叔父さんは高卒です。
そんな兄弟でも、大切なのかなぁ。
一人っ子の私には分からないよ。