奈良さんに酔う
先週の金曜日、奈良美智さんの映画『NARA:奈良美智との旅の記録』を観にいってきました。
これが、もう、大変で。
実はこの日は舞台挨拶がある予定だったので、お友達がわざわざ発売日に
指定席のチケットを取ってくれてて3列目に座れたんよ(大感謝)。
で、映画が上映スタートされてまもなく、なーんかムカムカする。
30分経ったころには気持ち悪くてしょうがなくなり、ロビーへ。
静かに観賞してたまわりの皆さんにはほんとに申し訳ない…。
で、平静を装いつつトイレに急ぎ、個室のドアを閉めて振り向いたとたんにthrowing up。
吐いた吐いた。
ひととおり吐いてからロビーに戻ると、劇場のスタッフさんが「大丈夫ですか?」と。
そんなに顔色悪かったんだろうか。それともせっぱつまった様子でトイレに駆け込んだのかしら…。
しばらくロビーのベンチで休ませてもらおうと腰かけたら、冷たいお茶とブランケットを持ってきてくれた。
そして「ご無理なさらずに」と。
涙。
どうやらね、映像に酔ってしまったみたい。
ドキュメンタリー映画でかつ「三脚使うの忘れちゃうんですよね」(by監督)なので
微妙に揺れ続けてたんです、映像が。
なおかつひいたりアップにしたりが激しくて。
1時間近くぼーっと座ってたらだいぶ回復。
映画が終わり、今度は別のスタッフの方が「もうまもなく始まりますのでもし大丈夫でしたら…」と声をかけてくださった。
みなさん親切だなぁ。
席に戻り奈良さんと監督さんの舞台挨拶(というよりトークショー)に耳を傾けるも
微妙にまだ気分が優れずなんの感慨もなかった…。
しかも話のほとんどが私が観れてない部分についての裏話だったりしたしね。
んー、さえん。
観た中で印象に残ったのは、韓国でのファンの集いのあと車に乗ってる奈良さんが言った言葉
「あの中でほんとにオレの絵を観てくれてるのはあの子だけだな」
あの子、とはファンの集いに来てた7歳の女の子。
「よしともおじさんよしともおじさん、寂しいときにはよしともおじさんの名前を呼びます」
っていう手紙を書いてて、それが紹介されてたの。
他のファンの人たちは写真撮ったりするのに躍起で、なんか身につまされる気がした…。
もう一度リベンジしたいとこだけど、怖くてチャレンジできないや。
(私はもともと乗り物酔いが激しい)
もしたまたまここを読んだ人で、観にいこうかなと思ってるかつ酔いやすい人がいたら
出来るだけ後ろの席の通路側をオススメします。
あー、私も最後まで観たかった!