広島に生まれて
先日、久しぶりに平和記念公園の平和記念資料館を見に行ってきました。
十数年ぶりでした。
私がこどものころによく行ってた時代は本館だけだったんだけど、いつの間にか東館っていうのも出来ていて。
その東館が今月いっぱいでいったん閉館してリニューアルすると聞いたので、今月中に…と思って、母を連れて行ってきました。
こどものころは見に行くたびに怖くて、正直目をつぶって通り過ぎた展示物が多かったんだけど、さすがに大人になったからかしっかり受け止めることができたように思います。
展示の内容も原爆の悲惨さを伝えるよりも放射能の恐ろしさを伝えることのほうにシフトしているような気がしました。
東館から本館へという順路だったんだけど、原爆が落とされるまでの導入が長くて肝心の原爆が落とされて以降のことが短かったな。
だからこそのリニューアルなのかもしれないけど。
資料館に行ったことがある人は分かると思うんですが、展示物のひとつに原爆投下後の広島の人の様子を模したマネキンがあるんですね。
両手両腕は焼けただれて皮膚がたれさがり、髪も服もぼろぼろ真っ黒っていう。
私がこどものころ怖くてしかたなかった展示物のひとつ。
今回リニューアルにあたってこのマネキンを撤去するっていう話が出ているとニュースで聞きました。
子どもが怯えるから、と。
もう、アホかと。
たしかに怖かったですよ、こどものころ。
資料館から帰ってしばらくは飛行機の音聞いてもB29だったらどうしようって思ったり、目をつぶるとあのマネキンの様子が思い出されたり。
でも、事実でしょ?
怯えるから撤去って…。
そのニュースを見て私も母も「はあっ!?」てなり、久しぶりに見に行くことになったのでいいきっかけにはなったのですが、撤去は考え直してもらえないだろうか。
原爆の悲惨さを言葉で伝えるよりも何倍も伝わってくると思います。
資料館は入場料50円だし、リニューアル中もどちらかの建物は入場出来るようになっているのでぜひ見に行ってください。
写真は平和記念碑。
土砂災害で被害に遭われた方々への哀悼の意をあらわして、半旗が掲げられていました。